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2011年9月23日 (金)

バイキンマンの孤独

桃子「変なこときいていい?」

ゆかこ「はい」

桃子「バイキンマンって、何で悪いことばかりするんだろう」

ゆかこ「何でって、そりゃそうですよ。あの村では、アンパンマンが正義なんです。彼がルールです」

桃子「あぁ」

ゆかこ「アンパンマンは、村のみんなに好かれています。血はつながっていなくても、家族がいて、友人がいて、みんなが彼を応援します。それに対し、バイキンマンの孤独さと言ったらありません。ドキンちゃんも、バイキンマンはアッシーくらいにしか思っていない。でも、彼もきっと、仲間が欲しい。アンパンマンのようになりたいんです」

桃子「はあ…」

ゆかこ「だから、悪さをするんです。非行少年の心理です。本当はさびしいんです。誰か一人でも「もうそんな馬鹿なことはやめろ、僕たちのところへおいで」って言ってあげれば違ったかもしれないのに。アンパンマンはそんな彼をただ殴るんです。ときには仲間を引き連れて。村人のなかにはバイキンマン=悪、の構図が出来上がっていますが、これもいわばアンパンマン宗教ですよ」

桃子「言われてみればそうかもしれない」

ゆかこ「バイキンマンの心の中にある氷を溶かそうとした者は誰もいなかったんです。だから彼は「仲間」ではなく、カビルンルンなどの「手下」を作り出した。負の連鎖というやつです。寂しい話です。アンパンマンは正義か……よくわからないです」

桃子「あの、そこまで語ってもらえると思ってなかったや……どうもありがとう」

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